1文字ごとにフォントや大きさや色を設定できる

GIMP 2.8系から、1文字ごとに装飾を変えることができるようになりました。

  
GIMP 2.6系までは、文字レイヤごとにフォントや大きさや色を決めることしかできませんでした。
1文字ごとの装飾
1文字ごとの装飾

上図は1文字ごとに装飾を変えている例です。 GIMP 2.10 という文字の中の I と M の文字だけが小さくなっています。 また、G は緑色で、2 は赤色で、他の文字は青色で描かれています。

文字レイヤの基準値
文字レイヤの基準値

なお、ツールボックス下部のツールオプションからでは1文字ごとの装飾は行えません。 ツールオプションでフォントや大きさや色を変更すると、文字レイヤの基準値として設定されます。

1文字ごとに装飾を行うには、テキストボックスの近くに半透明で表示されている "オンキャンバスエディタ" を使用しなくてはなりません。

  

1文字ごとに装飾を変えてみる

では1文字ごとに装飾を変えてみましょう。 上で紹介した GIMP 2.10 という文字を作成します。 文字全体は青色を基準とし、G を緑色、2 を赤色に変えます。 大きさは64ピクセルを基準とし、I と P を半分の32ピクセルにします。

まずは、"GIMP 2.10"という文字を入力します。

1. 文字の入力
1. 文字の入力

上図のように文字を入力します。 初期状態であれば黒色で文字が描かれているはずです。

次に文字全体を青色に設定します。

2. 青色を基準値に設定
2. 青色を基準値に設定

上図のようにツールオプションから色を青色に設定します。 文字全体が青色に変わります。

次に文字全体を64ピクセルに設定します。

3. 64ピクセルを基準値に設定
3. 64ピクセルを基準値に設定

上図のようにツールオプションからサイズを64ピクセルに設定します。 文字全体が64ピクセルに変わります。

次はいよいよ1文字ごとの装飾です。 では、G を緑色に変更しましょう。 1文字ごとに装飾するには対象の文字を選択しなくてはなりません。 ここでは、G の文字を選択する必要があります。

文字を選択するには、マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。 または、キーボードのSHIFTキーを押しながらカーソルキー()を押すことでも選択できます。

4. Gの文字を選択する
4. Gの文字を選択する

上図のようにG の文字のみを選択します。

続いて、色を変更しますが、ツールオプションで色を変更してはいけません。 ツールオプションで色を変更すると文字全体の色が変わってしまいます

選択している文字だけ装飾するには、オンキャンバスエディタ(テキストボックスの近くに表示されている半透明のウィンドウ)から設定を行う必要があります。

5. Gの文字を緑色に変える
5. Gの文字を緑色に変える

上図のようにオンキャンバスエディタから色を緑色に設定します。 G の文字のみが緑色に変わります。

続いて、2 を赤色に変更しましょう。

6. 2の文字を選択する
6. 2の文字を選択する

上図のように2 の文字のみを選択します。

続いて、色を変更します。 オンキャンバスエディタから色を赤色に設定します。

7. 2の文字を緑色に変える
7. 2の文字を緑色に変える

上図のようにオンキャンバスエディタから色を赤色に設定します。 2 の文字のみが赤色に変わります。

続いて、I と M を32ピクセルに変更しましょう。

8. I と Mの文字を選択する
8. I と Mの文字を選択する

上図のようにI と M の2文字を選択します。

続いて、大きさを変更します。 オンキャンバスエディタから大きさを32ピクセルに設定します。

9. I と Mの文字を32ピクセルに変える
9. I と Mの文字を32ピクセルに変える

上図のようにオンキャンバスエディタから大きさを32ピクセルに設定します。 I と M の2文字が32ピクセルに変わります。

これで、目的の装飾を行うことが出来ました。 しかし、ここで終わらずにさらに実験を行ってみましょう

10. G と I と M と Pの文字を選択する
10. G と I と M と Pの文字を選択する

上図のようにG と I と M と Pの4文字を選択します。

続いて、ツールオプションから色を黒色に変更してみましょう。 オンキャンバスエディタではなく、ツールボックスの下部にあるツールオプションからです

11. 黒色を基準値に設定
11. 黒色を基準値に設定

上図のようにツールオプションから色を黒色に設定します。

選択している文字の部分が見づらいので選択を解除しましょう。

12. 文字の選択を解除する
12. 文字の選択を解除する

上図のように選択を解除します。 I と M と P と .(ピリオド) と 1 と 0(ゼロ) が黒色に変わっているのがわかります

注目すべきは、選択に含まれていた G が緑色のままであること、選択に含まれていなかった .(ピリオド) と 1 と 0(ゼロ) が黒色に変わっていることです。

まず、選択に含まれていた G が緑色のままなのは、先ほどオンキャンバスエディタで G に対して緑色を設定したためです。 今回黒色に変更されたのは、あくまでも文字全体の基準となる色です。 G には個別に緑色が与えられていますから基準となる色が何色になろうが緑色のままです。

選択に含まれていなかった .(ピリオド) と 1 と 0(ゼロ) が黒色に変わっていることも同様の理由です。 .(ピリオド) と 1 と 0(ゼロ) には個別に色を与えていません。 よって、基準の色が変わればこれらの文字の色は基準の色と同じになります。

オフセットとカーニングも1文字ごとに調整が可能

GIMP 2.8系からは、オフセットとカーニングの調整も文字の単位で行えるようになりました。

オフセットとは基点からの上下のズレのことで、カーニングとは同じく基点からの左右のズレのことです。 つまり、本来の文字が描画される場所から任意の量だけ上下左右に移動させることができるのです

では、実際にオフセットとカーニングを調整してみましょう。

13. Pの文字を選択する
13. Pの文字を選択する

上図のように P の文字のみを選択します。

では、オフセットを -30 に変更しましょう。 キーボードのALTキーを押したままカーソルキーの下()を30回押します。

14. Pの文字のオフセットを-30に変える
14. Pの文字のオフセットを-30に変える

上図のようにPの文字が30ピクセル下に移動します。 なお、オンキャンバスエディタの入力欄にオフセット量を数字で直接入力することもできます。

では、続いてカーニングを調整しましょう。 ここでは -20 に調整します。 キーボードのALTキーを押したままカーソルキーの左()を20回押します。

15. Pの文字のカーニングを-20に変える
15. Pの文字のカーニングを-20に変える

上図のようにPの文字が20ピクセル左に移動します。 もちろん、オンキャンバスエディタの入力欄に直接 -20 と入力することでもカーニングを調整できます

フォントも1文字ごとに変えられる

今回の例では実施していませんが、フォントも1文字ごとに設定を変えることができます。

1文字ごとの装飾をクリアするには

 

1文字ごとの装飾はクリアすることもできます。 クリアしたい文字を選択した状態でテキストボックスのスタイルのクリアボタン(右図)を押すだけです。

  

まとめ

GIMP 2.8系からは1文字ごとに装飾を行うことができます。 ツールオプションからは、文字全体の基準となるフォントや大きさや色を指定することができます。 文字の近くにあるオンキャンバスエディタでは、選択中の文字のみのフォントや大きさや色を設定することができます。